乳がん
2023.02.15

カペシタビン単剤療法Basic編

監修
東京都立駒込病院
薬剤科
医薬品情報室
後藤 総太郎先生
適応
  • 手術不能 又は 再発乳癌
投与の詳細
  • A法:1日2回21日間経口投与、その後7日間休薬(1コース28日間)
  • B法:1日2回14日間経口投与、その後7日間休薬(1コース21日間)
テーブル:カペシタビン単剤療法

本レジメンについて

  • アントラサイクリン系、タキサン系抗がん薬に治療歴のある乳がん患者が対象となる。
  • パクリタキセル又はドセタキセル水和物無効の進行・転移性乳がん患者を対象にして実施された海外第Ⅱ相試験(1255mg/m2 1日2回 14日間投与、7日間休薬)1)において、奏効率26%、全生存期間中央値12.2カ月と報告されている。
  1. Blum JL, et al: Cancer 2001; 92: 1759-68.

副作用の特徴

  • カペシタビンは経口薬のため、患者・家族による服薬管理と副作用管理が重要である。
  • 手足症候群の発現に注意し、明らかな痛みを感じた場合には服用を中止するように事前に指導する。
【副作用の出やすい時期と相対的頻度のイメージ図】
イメージ:副作用の出やすい時期と相対的頻度のイメージ図