用語集

OD錠
ODとは、Orally Disintegratingの略で、口腔内崩壊錠といいます。 口の中でとけるため、水なしでも服用できる製剤です。 お菓子のラムネのように、唾液または少量の水で崩壊することにより飲み込みやすくした製剤です。
機能性ポリマー
苦味のマスキングや体の中のどこでとけるかの調整などの機能を期待して使用するポリマーのことです。目的や原薬の物性に合わせて最適なものを選択します。
機能性薬物粒子
苦味のある原薬をコーティングした小さな粒子。OD錠にした際に口の中でとけても苦味を感じにくくできます。
原薬
医薬品の成分の中で、目的とする効果を発揮する化学成分のことで、医薬品の有効成分といわれるもの。
固体分散体
原薬が微粒子または分子の状態で、高分子中に分散している状態のことです。とけにくい原薬をとけやすくするために有用な技術です。
徐放性
製剤からの有効成分の放出を遅くすることにより、服用回数を減らしたり、血中の有効成分濃度が急激に上がることを抑えて一定に長時間保つことにより、副作用を回避するための機能のことです。
水溶性高分子
分子量が大きく、水にとける性質をもつ分子のことです。
速崩壊性粒子
OD錠の崩壊性をもたらす粒子。東和薬品のRACTABは糖類と崩壊剤でできています。少量の水を加えると崩壊剤が水を引き込み少し膨らむことですき間ができ、そこから水分が浸透し糖類がとけるため、すばやくとけてザラつきません。
腸溶性
通常、お薬は胃でとけて腸で吸収されます。一部のお薬は胃でとけると分解されたり、胃腸障害を起こすことがあることから、胃でとけずに腸でとけるような機能をもたせます。
分散性
分散性とは、機能性薬物粒子が重なり合う(凝集)ことがなく、1粒子単位(1次粒子)の状態になっていることを意味します。
マンニトール
糖アルコールの一種です。医薬品の添加物として使用されています。
pHチェンジャー
溶解性を改善するアプローチとして、有効成分のpHにおける溶解度の差を利用し、望ましいpHに変える添加剤を配合することがあります。それがpHチェンジャーです。