2024.03.21
どうする ガイドラインのない抗がん剤治療の副作用マネジメント
~第15回JSOPP学術大会 シンポジウム 1 講演要旨~
細胞障害性抗がん薬に加え、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬の登場により、がん化学療法の治療成績は顕著に向上している。抗がん薬は適切に使用し、継続することで効果を発揮する。一方で抗がん薬には、QOLを低下させ治療を中断、中止せざるを得ない副作用を引き起こすものがある。抗がん薬に伴う副作用の発現を的確にマネジメントすることが重要であり、薬剤師の役割の1つでもある。悪心・嘔吐、発熱性好中球減少などは支持療法に関する臨床研究が進み、ガイドラインも整備され、副作用マネジメントが確立されつつある。一方でガイドラインが整備されていない副作用については、そのマネジメントに苦慮する場面も少なくない。
本コラムでは、「どうする ガイドラインのない抗がん剤治療の副作用マネジメント」と題し、「皮膚障害」、「味覚障害」、「流涙」を取り上げ、経験豊富な3名のがん専門薬剤師からそれぞれのマネジメントについて多角的に紹介していただく。(宮崎 雅之)





