プレスリリース

2019年08月26日

タイムセラ株式会社とiPS創薬によるドラッグ・リポジショニングに関する共同研究開発契約を締結-ブロモクリプチンの家族性アルツハイマー病新規適応を目指す-

 東和薬品株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:吉田逸郎、以下東和薬品)は、タイムセラ株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役:渡邉敏文、以下タイムセラ社)とiPS創薬によるドラッグ・リポジショニングに関する共同研究開発契約を8月26日付で締結いたしました。
 現在、アルツハイマー病に対する根本的な治療薬がない中で、家族性アルツハイマー病の根本的な治療薬としての可能性がある効能効果が見出されたブロモクリプチンに関して、新規適応に向けた共同研究開発を開始いたします。

<共同研究開発契約の経緯>
 京都大学iPS細胞研究所の研究成果の実用化を目的として創設されたタイムセラ社が、難病である神経変性疾患治療薬を社会に提供するという取り組みに対し、既に安全性の情報が充実し、長期の忍容性が確認されたジェネリック医薬品をアンメット・メディカル・ニーズの高い家族性アルツハイマー病治療薬として社会に提供することに意義を見出したため、このたびの共同研究開発契約の締結に至りました。

<家族性アルツハイマー病について>
 アルツハイマー病は多くの場合高齢化により発症しますが、中には40~50代、もしくはそれよりも若い年齢で発症することもあります。このような患者さまの中には遺伝的にアルツハイマー病の素因を有する方がおり、遺伝性アルツハイマー病、あるいは家族性アルツハイマー病と呼ばれています。

<ブロモクリプチンの新規適応について>
 京都大学iPS細胞研究所において患者iPS細胞を用いた家族性アルツハイマー病の治療薬の探索の結果、ブロモクリプチンが臨床開発候補物質として見出されました。今後、治験を経て新規適応取得のための申請をおこなってまいります。


 今後は本疾患のみならず、その他の神経疾患においても治療薬の候補となる医薬品の探索にも取り組んでまいります。

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