プレスリリース

2021年05月24日

京都大学・ヘルステック研究所と服薬支援ツールを用いた実証実験を開始 -服薬遵守割合および服薬アドヒアランスの向上効果を検証-

 東和薬品株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:吉田逸郎、以下「東和薬品」)は、国立大学法人京都大学(所在地:京都府京都市、学長:湊長博、以下「京都大学」)および株式会社ヘルステック研究所(本社:京都府京都市、代表取締役:阿部達也、以下「ヘルステック研究所」)と共同研究契約を締結し、服薬支援ツールを用いた実証実験を2021年5月10日より開始しました。
 本実証実験では、薬の飲み忘れを防止し、継続して服薬を管理できる服薬支援ツールを使用することが、患者さんの服薬遵守および服薬アドヒアランス向上の効果につながることを検証していきます。

 東和薬品は、株式会社バンダイナムコ研究所と、ゲームメソッド機能を実装した服薬支援ツールの実証実験用プロトタイプを開発しました。完成版の開発過程において、服薬支援ツールの使用が患者さんの服薬アドヒアランス向上および残薬の解消への効果につながることを検証するため、京都大学およびヘルステック研究所と「服薬支援ツールを用いた服薬遵守割合及び服薬アドヒアランスの向上効果の検証に関する研究」の共同研究契約を締結し、実証実験をおこないます。

 実証実験は、ヘルステック研究所が開発・提供している健康管理アプリケーション「健康日記」に、本プロトタイプを連携した、実証実験用の服薬支援ツールを使用します。そして、京都大学は、本実証実験によって得られたデータを活用し、服薬アドヒアランス向上に向けた関連要因の調査及びエビデンス創出と、医学的見地から服薬支援ツールの改良に向けたアドバイスをおこないます。

 本実証実験は、生活習慣病治療のために服薬している患者約200名を対象にランダム化比較試験を実施します。研究対象者を無作為に服薬支援ツール使用グループ(以下「介入群」)と、服薬支援ツール不使用グループ(以下「対照群」)に分け、服薬支援ツールの使用における服薬遵守割合および服薬アドヒアランスの向上効果を検証します。

 東和薬品は、本実証実験で得た検証結果や、服薬支援ツールの使用感といった、さまざまな情報を元に改良をおこない、服薬支援ツールの完成版の開発を進めてまいります。そして、患者さんの服薬アドヒアランス向上と、それによる残薬の解消といった医療経済課題へ貢献してまいります。


<東和薬品株式会社について>
 東和薬品は、患者さんの経済的負担や国の財政負担の軽減に貢献するジェネリック医薬品の普及に向け、研究開発・製造・販売を行うジェネリック医薬品の総合メーカーです。また、「人々の健康に貢献する」という企業理念のもと、「健康の維持」や「病気になる前の状態(未病、MCIなど)を健康な状態に戻す・または悪化させない」といった健康に関する取り組みをおこなっています。今回の取り組みが患者さんの健康維持に役立てるよう開発を目指してまいります。
 詳細は(https://www.towayakuhin.co.jp/)をご参照ください。

<株式会社ヘルステック研究所について>
 株式会社ヘルステック研究所は、生涯型パーソナルヘルスレコード(PHR)の構築により、人々の健康増進に寄与することを目的に、健康管理アプリケーションや大学向けのITソリューションの開発・提供をしています。PHRに関する共同研究やコンサルティングも実施しています。
 詳細は(https://htech-lab.co.jp/)をご参照ください。

<京都大学 環境安全保健機構附属健康科学センターについて>
 京都大学の全学支援組織として、健康管理業務に関する医学的研究と教育を行っています。
 詳細は(https://www.hoken.kyoto-u.ac.jp/)をご参照ください。

以 上

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