プレスリリース

2022年10月14日

新たな健康関連事業におけるライフサイエンス領域の研究開発拠点として「健都ライフ・イノベーションセンター」を開設

 東和薬品株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:吉田逸郎、以下「東和薬品」)は、北大阪健康医療都市※1(大阪府吹田市および摂津市、以下「健都」)に、ライフサイエンス領域の研究開発拠点として「健都ライフ・イノベーションセンター」を開設し、本日10月14日(金)より業務開始することをお知らせいたします。

 東和薬品では、中期経営計画2021-2023「PROACTIVE Ⅱ」の方針のひとつとして「新たな健康関連事業への展開」を掲げています。2021年3月には、検査事業への参入を目的として、疾病リスク検査の研究開発企業である株式会社プロトセラ(以下「プロトセラ」)を子会社化し、検査薬の研究開発や臨床検査事業を開始いたしました。
 このたび、本事業における新たな研究開発拠点として、「健都ライフ・イノベーションセンター」を開設し、新規バイオマーカー探索や検査薬に関する研究開発などを実施していきます。

 また、検査事業のさらなる発展を目的にプロトセラの「健都ライフ・イノベーションセンター」への移転を計画(2022年10月中)しております。これにより、両社のシナジーが発揮され、研究開発機能が強化されることを期待しております。また、これまでの健都での健康関連事業への取り組みを背景に、研究機関や企業との研究開発協力をより推進し、地元自治体や住民のみなさまとの連携を通じた産官学民オープンイノベーションを促進いたします。

【健都ライフ・イノベーションセンターの概要】

事業所名称

東和薬品株式会社 健都ライフ・イノベーションセンター

住所

大阪府摂津市千里丘新町3番17号
健都イノベーションパークNKビル601号室

総面積 (プロトセラを含む)

約1,170 m2

主な施設

BSL2(P2)対応可能な実験区域、衛生検査所(プロトセラ)、見学スペース、コミュニケーションスペース「IRORI」

※BSL2:バイオセーフティーレベル2。バイオセーフティーレベルとは、細菌・ウイルスなどを取り扱う実験施設の分類であり、当施設の場合、細菌やウイルスの取扱いは安全キャビネット内での対応となる。

◆施設概要
 当事業所には、高性能な質量分析装置(Orbitrap型 LC-MS、MALDI-TOF MS、四重極型 LC-MSなど)を設置し、新規バイオマーカー探索や検査薬に関する研究開発などを実施いたします。
BSL2(P2)対応可能な実験区域には、リアルタイムPCRなど遺伝子関連の実験装置を設置し、遺伝子検査などの研究開発を実施いたします。衛生検査所(プロトセラ)では、疾患リスク検査などの受託試験を実施いたします。中央実験室には実験台を複数設置し、両社共通の作業区域とすることで、研究員間の交流促進を図ります。

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 当事業所には、実験研究設備の見学スペースを設け、健都で実施する研究開発の情報を発信する予定です。また、コミュニケーションスペースを設け、様々な人たちが輪になって語り合う場所という意味を込め「IRORI」と名付けました。東和薬品グループ内での交流だけでなく、共同研究相手との勉強会や、健都地区を対象とした交流会などのイベント実施を想定しています。これら施設の活用により、健都地区での産官学民オープンイノベーションの促進を図ります。

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◆健都での東和薬品の取り組みについて
 健都は、摂津市・吹田市にまたがる都市であり、東和薬品では2019年7月に国立循環器病研究センターのオープンイノベーションラボ内に「健都ヘルスケア科学センター」を開設し、健康食品に関する共同研究などを実施してきました。これまでに地元の自治体や市民と連携として2022年3月に実施された健康関連イベント(健都フェスタ※2)に出展してきました。今後も健都で実施される健康関連イベントに参加し、健康に関連する情報を発信する予定です。また、「健都ライフ・イノベーションセンター」が入居するNKビルには医薬基盤・健康・栄養研究所など多数の健康・医療関連施設が入居しており、これら施設やプロトセラとバイオマーカー開発事業の共創を図ることにより、得られた研究結果やアイデアをもとに適切な健康関連サービスの提供につなげます。

※1 北大阪健康医療都市
https://kento.osaka.jp/about/
※2 健都フェスタ2022年3月19日にJR岸辺駅北側ロータリーで実施された健康関連イベントです。地域実証実験体感ブースにて、東和薬品で開発中の「かぐやひめ脳の健康チェック」を多くの人に体験いただきました。
https://kento.osaka.jp/event/allkento/
https://kento.osaka.jp/event/jissho/towayakuhin-2/

<株式会社プロトセラ>
プロトセラは、生体に存在するタンパク質が疾患特異的に分解されて産生するタンパク質断片(ペプチド)のバイオマーカーとしての意義に着目し、独自開発のペプチドーム解析技術「BLOTCHIP-MS法」を用いて、複数のペプチドバイオマーカーの組み合わせを指標に疾患リスクを判定する「ProtoKey疾患リスク検査法」を開発しました。これまでに、「プロトキー大腸がんリスク検査」を上市して臨床検査事業を開始し、現在、その他の疾患検査マーカーの開発を行っています。プロトセラは、ペプチドーム解析研究の成果を利用した検査サービスや独自技術の提供によって、東和薬品グループの一員として、「健康寿命の延伸」へのさらなる貢献を目指します。
http://www.protosera.co.jp/

以上

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