プレスリリース

2023年11月06日

発がん性ニトロソジメチルアミン生成メカニズム解明についての研究成果がOrganic Process Research & Development誌に掲載(2023年11月30日更新)

2023年11月06日

 

 東和薬品株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:吉田逸郎)は、現在、大阪公立大学・竹中規訓研究室(所在地:大阪府堺市、学長:辰巳砂昌弘)と共同研究を行っています。この度、大気中の窒素酸化物が、発がん性ニトロソジメチルアミン(NDMA)生成の一因として考えられるとする共同研究成果が、米国化学会Organic Process Research & Development誌に掲載されましたので、お知らせいたします。

【学術誌】 Org. Process Res. Dev. 2023, 27 (11), 2123-2133.
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.oprd.3c00274


【タイトル】 N-Nitrosodimethylamine Formation in Metformin Drug Products by
Reaction of Dimethylamine and Atmospheric NO2

【著者名】 福田 昭平、近藤 加奈子、福本 正司、竹中 規訓、内川 治、吉田 逸郎


 アミン類と亜硝酸類との反応によって生成されるニトロソアミン類は、発がん性が懸念されている化学物質群です。今回はニトロソジメチルアミンにフォーカスを当てて、その生成メカニズムの解明に取り組みました。その結果、ジメチルアミンが大気中の窒素酸化物と反応して、微量の発がん性ニトロソジメチルアミンが発生することを見い出しました。
 身近な医薬品にはジメチルアミンと同様の構造や反応性を持つ薬剤が数多く存在しており、本研究成果は、大量の大気に曝露されうる医薬品の製造工程(原薬、製剤)における新たな品質確保の知見を示唆するものです。今後も高品質な医薬品を供給していくため幅広い研究に取り組んでまいります。

coverart

 

以上

企業情報TOPへ戻る