プレスリリース
ニトロソアミン混入の一因とされる空気中の窒素酸化物NOxを低減する研究成果をOrganic Process Research & Development誌に掲載
東和薬品株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:吉田逸郎)は、医薬品中のニトロソアミン混入の一因と考えられる空気中のNOxをppbレベル(10億分の1)まで低減する研究成果を、米国化学会Organic Process Research & Development誌に発表しましたのでお知らせいたします。
【学術誌】 Org. Process Res. Dev. ASAP Articles
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.oprd.4c00301
【タイトル】 Exploration for Chemical Filter Cartridges that can Reduce Nitrogen Oxides, a Common Factor in the Formation of Nitrosamines
【著者名】 野村 亮太、谷口 孝彦、鈴置 和也、横井 臨太朗、赤崎 兼直、平居 京子、内川 治
医薬品中にニトロソアミン類が検出され、製品回収に至る事例が世界各国で頻発しており、その原因究明と対策が急務とされています。
当社は、原薬および製剤製造工程における空気中のNOxがニトロソアミンの生成、混入の一因であることを、昨年末に世界で初めて発表しました(Org. Process Res. Dev. 2023, 27 (11), 2123 - 2133)。
この度、一連の研究の成果として、ケミカルフィルターが空気中のNOxを効率的に吸着、除去することを見出しました。本研究成果は、医薬品の製造工程(原薬、製剤)のあり方に一石を投じ、医薬品中のニトロソアミン混入対策の一助となることが期待されます。
今後も、高品質な医薬品を供給するための幅広い研究活動に取り組んでまいります。
以上