プレスリリース

2025年01月06日

年頭所感

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 

 ジェネリック医薬品業界の品質や安定供給の問題で、関係者の皆様にご心配をおかけしております。2021年にジェネリック医薬品業界で起こった不祥事の結果、医療用医薬品の供給不安が社会問題になり、今日現在も解決していません。

 このような状況の中、昨年5月の「後発医薬品の安定供給等の実現に向けた産業構造のあり方に関する検討会 報告書」では、後発医薬品産業のあるべき姿が示され、さらに6月の「経済財政運営と改革の基本方針2024」(骨太方針2024)では、「足下の医薬品の供給不安解消に取り組むとともに、医薬品の安定的な供給を基本としつつ、後発医薬品業界の理想的な姿を見据え、業界再編も視野に入れた構造改革を促進し、安定供給に係る法的枠組みを整備する」という記載がなされました。

 

 当社としても、ジェネリック医薬品が重要な社会インフラとなった今、品質の確保や安定供給体制の構築は社会的責任だと考えております。

 当社では医薬品の安定供給に向けて、202311月に建設工事が完了した山形工場第三固形製剤棟、第二無菌製剤棟で全面的な生産ができるよう設備導入等を進めております。今年中に175億錠の生産体制を構築し、少しでも早く安定供給が確保できるよう、努力を続けてまいります。

 今後、業界全体として安定供給責任を果たすためには、有事の際にも安定供給できるよう複数の生産拠点で製造できるバックアップ体制も含めた持続可能なサプライチェーンの構築が必要だと考えております。自社グループ内だけでなく、長期的にはアライアンスによるバックアップ体制により堅牢な生産体制の構築に努めてまいります。

 また、日本国内に限らず世界中で大きな問題となっている、ニトロソアミン類の管理に関しては、分析方法や原因と解決策について研究成果を発表してきました。引き続き、この問題の解決に向けて挑んでまいります。

 

 「私達は人々の健康に貢献します 私達はこころの笑顔を大切にします」という企業理念のもと、ジェネリック医薬品を事業の中核に据えつつ、新たな事業領域である健康関連分野にも注力し、人々の健康に貢献できる企業を目指して取り組んでまいります。

 

 本年も一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社⻑ 吉⽥ 逸郎

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