お知らせ
植物由来成分「タキシフォリン」の認知症進行予防効果についての研究成果がJournal of Alzheimer's Disease誌に掲載されました
東和薬品株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:吉田逸郎、以下:東和薬品)は、国立研究開発法人国立循環器病研究センター(所在地:大阪府吹田市、理事長:大津欣也、以下:国立循環器病研究センター)と共同研究しておりました植物由来成分「タキシフォリン」の認知症予防効果に関する研究成果についてアルツハイマー病の専門誌であるJournal of Alzheimer’s Diseaseに掲載されましたのでお知らせします。(Hattori Y,et al. : J Alzheimer's Disease 93(2023) 743-754)
東和薬品と国立循環器病研究センターは、2020年4月に共同研究を開始し、認知症の前段階といわれる軽度認知障害(MCI)と軽度認知症を含む早期認知症に対するタキシフォリンの有効性について検証しておりました。
【論文の概要】
・目的:MCIと軽度認知症を含む早期認知症に対するタキシフォリンの有効性の検証
・方法:初回検査時でMCIと軽度認知症を含む早期認知症の状態であった 16名の対象者に、タキシフォリン摂取開始6ヵ月前、摂取開始直前、摂取開始後6ヵ月の時点で認知機能検査(モントリオール認知評価検査、アルツハイマー病評価尺度)を実施。
・結果:タキシフォリンの摂取によって、視空間認知、遂行、語想起の機能を中心に改善を認めました。
・結論:上記の結果から、タキシフォリンは、MCIと軽度認知症を含む早期認知症の進行予防や記憶力の低下を防ぐ可能性が示唆されました。
※視空間認知:目から入った情報のうち、ものの位置や向きを認識する脳の働き
※遂行:目標を設定し、そのプロセスを計画、効果的に行動していく脳の働き
※語想起:一定時間に「か」ではじまる単語をできるだけ多く挙げていく脳の働き
【タキシフォリンとは】
タキシフォリンは、植物界全体に広く分布する有機化合物群であるフラボノイドの1種です。強い抗酸化力を有していることが知られており、海外では古くから健康成分として利用されておりました。近年、国立循環器病研究センターの研究により、マウスなどの実験で認知に対する効果が確認されたことから、認知機能に対する有用性が期待される成分です。
以上