IR・投資家情報

統合報告書

統合報告書 2025
リバルエン®LAパッチ
への取り組み

認知症治療の未来を
切り拓く、
東和薬品の新たな挑戦

執行役員 営業本部 副本部長
森川 正路

特 集
02

「リバルエンが支える地域共生社会の実現に向けた挑戦」

「2025年問題」と呼ばれる超高齢化社会に突入した我が国では、国民の5人に1人が後期高齢者となる超高齢化社会を迎えています。さらに2040年には認知症患者数が約584万人に達し、2022年から約141万人増加すると推計されています。

こうした状況を踏まえ、認知症の方が尊厳を持ち、希望をもって暮らせる社会を実現するため、「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が施行されました。

当社が発売しているリバルエンLAパッチは、認知症領域における新たな価値の創出に挑戦している製剤です。これまでにない新しい価値を持つ製剤であるため、私たちが医師へ積極的にプロモーションを行い、世の中に広めていく必要があります。

リバルエンLAパッチは、認知症の進行抑制に加え、服薬アドヒアランスの向上や介護者の負担軽減が期待される製剤です。今後もリバルエンLAパッチの浸透を通じて、地域共生社会の実現に向けて貢献してまいります。

日本初の週2回貼付型アルツハイマー型認知症治療薬を発売

当社は、「私達は人々の健康に貢献します 私達はこころの笑顔を大切にします」という企業理念のもと、ジェネリック医薬品の安定供給に努めるとともに、新薬の開発にも積極的に取り組んでいます。

その一環として、2025年5月にアルツハイマー型認知症治療薬として日本初の週2回製剤「リバルエン®LAパッチ(以下、本剤)」が薬価基準収載され、販売を開始しました。

本剤は、スイスのLuye Pharma SwitzerlandAG社が開発したリバスチグミンを有効成分とする持続放出性経皮吸収型製剤(パッチ剤)です。当社が独占的開発・販売契約を結び、2025年3月に当社で初めて新医薬品として製造販売承認を取得しました。その後、後発医薬品として薬価収載されましたが、「製剤における工夫により、類似薬に比べて高い医療上の有用性を有することが客観的に示されている」として有用性加算Ⅱが付与されました。

アルツハイマー型認知症治療薬は1日1回~2回の投薬が必要であるのに対して、本剤は投薬頻度を週2回と低減することが可能で、服薬管理におけるさらなる負担軽減につながることと期待されています。当社は、本剤が持続的な認知症ケアの実現および患者さんやご家族、介護に携わる方々にとって新たな治療選択肢の一つとなり、より良い生活の質を提供する一助として貢献できることを期待しています。

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